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第54代理事長   神 部 岳 史


たぎらせろ!若き心に情熱を!


【はじめに】
 社団法人滝川青年会議所が「明るい豊かな社会」の創造という崇高な理念の下に設立され53年が経過しました。その間、多くの先輩諸兄がその理念を信じて情熱を注ぎ、滝川市のまちづくりや地域をつくる活動をされてきました。その多岐にわたる活動を通じて大人から子供へと郷土愛が伝播され、今も尚、私達にその情熱は引き継がれています。そして地域の大人達は言葉や資料では決して理解することのできない、感謝とおもいやりの心や礼節を重んじる日本人ならではの美徳を背中で自然に伝えてくれていました。
 しかし現在、携帯端末やインターネットの普及による情報の高速化、移動手段の多様化により物流が発達し、日本のどこにいても世界中のものが身近で手に入る程の経済発展を遂げ、私たちの生活や人間関係、そしてこの“まち”も変化してきました。この時代による変化の中でも我々青年は崇高な理念と飽くなき探究心でこの国の未来を考え、傍観者ではなく率先して行動し変革へと導く事こそが「明るい豊かな社会」の創造に繋がるのではないでしょうか。
 私が起業時より皆様にお話しさせて頂いている理念があります。それは「この“まち”で生まれ育った方々を、最後までこの“まち”で暮らさせたい」という、ただ単純な想いです。滝川市や中空知、延いては北海道や我が国日本の礎を築き上げてこられた皆様にその時の私が考え、今も尚変わらない精一杯の地域貢献の想いです。そして、青年会議所という組織に入会しJEYCEEとして同じ志を持つ仲間と共に活動を続けている今、会社だけではなく青年会議所の活動でもこの理念が私を突き動かす原動力となっております。
 東日本大震災を受け、我が国が本当の意味での復興へと歩み始めているこの時に物質の豊富さや、情報の高速化だけではなく郷土愛や思いやりの心を育み、自分たち自らが他人のため、地域のためと率先して行動できるJAYCEEとなり、地域のリーダーとして責任と覚悟を持ち、次世代のリーダーとなる子ども達に、この滝川に生まれてよかったと感じてもらえる地域を目指し情熱をもって活動に邁進してまいります。


【組織運営】
 私たちは毎年度様々なまちづくり活動や青少年育成事業を行ってきました。さらにここ近年では自分たちの手で復活させた「たきかわ納涼盆踊り・花火大会」や他の青年団体と連携し一般市民参加型の公益的な事業を開催する事が出来ておりますが、市民の皆様から見た認知度はまだまだ低くあります。自分たちが推進している事業が自己満足で終わるのではなく、ホームページやマスメディア、SNS等を通じ外部に対して情報を積極的に発信し多くの方に理解をして頂くことで、今後の会員拡大や事業構築を行う際に様々な効果を生むことが期待できると考えます。また、組織の根幹を担う理事会や例会の運営、渉外や財務管理ですが、粛々と行われるこの組織運営はJC活動の全てが詰まっている大切な柱です。ロバート議事法に則った議事進行や一般社団法人の会計規則に沿って行われる円滑な組織運営の経験は青年会議所を卒業後も必ず自分たちの役に立つ事となります。
 私たちの活動の中で行われるJCIクリードや綱領唱和でメンバーの心を一つにするように、この担いを遂行することで、より一層能動的で団結力のある組織となると考えます。


【まちづくり】
 私たちが住んでいるこの地域には数多くの団体があり、普段は各諸団体それぞれの活動を行い地域に貢献をしながら、次世代の子ども達へより住みやすい社会を継承するために活動を続けております。私たち滝川青年会議所も、この“まち”の未来を考え地域を創り上げていく一端を担っております。ここ数年様々な団体の方々と協力し合いながら地域の活性化に繋がる事業を行い新たなネットワークの構築がされてきましたが、これをきっかけに個々の団体が歩み寄り得意分野を生かし、団体間の垣根を越え一丸となって新たな視点から地域の魅力の発信や次世代の子ども達へ継承できるまちづくりの活動を行うことにより、必ず活気溢れる「明るい豊かな社会」へと変わると信じております。そして、私たちJCが積極的な変革を創造し開拓を行うために、青年としての意見を主張しメンバー一人ひとりが責任感を持って率先して行動を興し、また、この地域の子ども達に手本となる大人の背中を見せていくことで市民の皆様に認められる存在になると考えます。


【社会活動】
 青年といわれる我々もそうですが、子ども達はあらゆる可能性と無限に広がる眩いばかりの「夢や希望」に溢れています。そんな子供たちが真っ直ぐに育ってもらうためには勉強だけではなく「思いやり」や「郷土愛」といった心の醸成が必要です。私たちの住む“滝下る川”滝川市には日本国内に約20万人いるといわれる、小児がんや心臓疾患などの難病と闘っている子ども達の「外で遊びたい!」という夢を叶える為に医療設備を完備し、特別に配慮された「そらぷちキッズキャンプ」という施設があります。私たち滝川青年会議所でもその趣旨に賛同し青年会議所のネットワークを生かし全国への情報発信や、花壇・ガーデンの造成、そらぷち盆踊りやそらぷちウォークの開催をはじめ様々な応援をさせて頂いております。今まで行ってきた活動は勿論ですが、この素晴らしい「そらぷちキッズキャンプ」の活動を支援していくと共に、この地域に暮らす子ども達の教育にこの活動を取入れて頂けるような支援を行っていきたいと考えます。
 また、日本青年会議所の成り立ちは「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと設立されております。2011年3月11日に我が国日本は東日本大震災という未曽有の災害に見舞われ、新たな国難を乗り越えなければならない今だからこそ、復興地から離れた私たちが情熱をもってこの風化させてはならない問題に取組まなければいけません。私たち滝川青年会議所も多方面から協力を頂きながら被災地への支援活動を行ってまいりましたが、今後は自分達の身近にいる次世代のリーダーとなる子ども達に自分達の地域、国への郷土愛を育成することで日本復興へと進んで行くと確信しています。そして昨年、友好親善都市間で結ばれた大規模災害時相互応援協定を、如何なる時も同じ志のもと活動を行ってきたJCのネットワークを生かし、有事の際に力を発揮し地域に頼りにされる存在であることを証明したいと考えます。


【滝川名護児童交歓事業】
 滝川名護児童交歓事業の派遣事業が本年で40回目という節目を迎えます。約3,000km離れた白い雪の地の児童と青い海の地の児童が、40年にも渡り交流を続けている事業であり、先輩諸兄より受け継がれている大切な事業です。近年は対象児童の減少や家族構成の変化などの理由により参加児童数が減少しておりますが、私はこの滝川名護児童交歓事業は子ども達が思いやりの心や感謝の気持ちを育む良き「学びの場」だと考えております。毎日のようにメディアでは青少年の犯罪やいじめの問題、子どもへの虐待が取り沙汰されていますが、子ども達は自分の家、家族から離れ、環境や風土の違う土地で多くの人と出会い、他の家族の生活に触れ、様々な経験をする。保護者の皆様も子どもと離れている時間に我が子を心配し、帰ってきた後に成長した姿を見届ける。このプロセスの中で子ども達も保護者の皆様も「友情の尊さ」や「故郷や家族の大切さ」という気付きを得て、学校生活だけでは伝えきれない道徳心を育て共に成長をしていく。こんな素晴らしい「学びの場」を滝川青年会議所は名護青年会議所と手と手を取り合い、次世代を担う子ども達のために引き継いでいきたいと考えます。


【情熱の伝播】
 来年私ども社団法人滝川青年会議所は創立55周年という節目の時期を迎えます。志高い先輩諸兄が戦後の混乱期を強靭な開拓者魂をもって乗り越え、この地域に根ざすため様々な活動を行い脈々と歴史を繋いでこられました。今日でも私たち現役メンバーが誇りを持って活動できるのも先輩諸兄一人ひとりがこの滝川を想い率先して行動し、手腕を発揮してきて頂いたおかげです。私たち現役メンバーはこの誇りあるJCの活動を未来永劫へと続けていくために会員拡大を行い、賛同者を増やしていく必要があります。私たちの活動は個人や自分の企業の利益に直接繋がるものでは決して無く、この地域のことを考え行動し「明るい豊かな社会」を創造することで、メンバー各々が成長し地域が活性化されることにより活動の成果が自分達に還ってくるものです。メンバー自身がこの活動に意義を感じ、胸を張って一人でも多くの新たな同志に伝播していくことで現在30数名のメンバーから55名への会員拡大を実現できるよう進めて参ります。 


【最後に】
 入会当初よく「楽しくなければJCではない」という言葉を聞くことがありました。正しく聞こえるこの言葉に私は違和感がありました。大好きなJC活動を行い、同じ志を持つメンバーといる中で私はこの言葉の本質に少し気付く事が出来たかもしれません。自分を語り、まちを語り、楽しみながら活動しなければJAYCEEではないということを。
 青年期の大切な時間を共に過ごし、混沌という未知の可能性を切り開くために少し背伸びをした目標を乗り越えながら全力で勇壮なる地域を創っていこうじゃありませんか。

「たぎらせろ!熱き心に情熱を!」

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